「節分の時ってどうして年の数に1を足した数の豆を食べるの?」
「何で豆をまくと鬼は逃げるの?」
「恵方巻の方角っていつ誰がどうやって決めてるの?」
子どもに節分の由来について色々聞かれるも上手く答えられず、どう説明したら良かったのかなぁ?と考えたことありませんか!?
そこで今回は、節分の由来について、子ども向けにどのように分かりやすく説明したらよいのかまとめてみましたので、どうぞご参考になさってください。
- 節分の時ってどうして年の数に1を足した数の豆を食べるの?
- 豆を年の数だけ食べると1年間病気をしないようになるって昔から言われているんだけど、年齢+1個多く食べると今年だけではなく、次の年も元気に過ごせるようになるからだよ。
- 節分の時何で豆をまくと鬼は逃げるの?
- その昔、鬼が街を荒らしたときに、人間が投げた豆が目に当たったことがあってね、それ以来豆が飛んでくると怖くて逃げちゃうんだよ。
- 恵方巻の方角っていつ誰がどうやって決めてるの?
- 恵方巻の方角は、幸せにしてくれる神様のいる方向っていうことになってるんだ。でもその方角は、人間が決めたことではなくて、ずっと昔から決まっていることなんだよ。
と、こんな感じにお答えになられてみてはいかがでしょうか?
こんな簡単な説明であっても、意外と子どもって納得してくれたりするものですよ^^
でも私たち大人は、表面的なものではなく、できればちゃんとした知識を身につけ、その意味や理由も知っておきたいですよね。
よく分からないから簡単な説明になっているのか、分かった上で簡単に説明しているのか、とでは大きく違いますから。
少々前置きが長くなってしまいましたが、ここから節分について調べたことをまとめていきますね。
そもそも節分って何?
節分とは、本来季節を分けること、季節の変わり目のことをいい
- 立春(2月4日頃で暦の上では春が始まる日)
- 立夏(5月6日頃で暦の上では夏の始まる日)
- 立秋(8月8日頃で暦の上では秋の始まる日)
- 立冬(11月7日頃で暦の上では冬の始まる日)
の前日のことを指します。
えっ!?節分は2月3日だけじゃない!?年に4回もあるの!?
既述の通り、本来の節分とは、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを指しますので、2月3日、5月5日、8月7日、11月6日の合計4回も、1年の間に節分があるということになります。
でも節分と聞いて、5月5日、8月7日、11月6日がパッと頭に浮かぶ人なんてまずいないですよね!?
ふつう節分といえば、立春の前日にあたる2月3日のことをいいますから。
では、一年の内本来は節分と言われる日が4回ある中で、どうして2月3日だけを節分と言うのでしょうか?
それは、明治の初めまで使われていた旧暦が関係しているんです。
「立春」は旧暦では新年の始まりで1月1日のことを指していましたので、その前日にあたる2月3日は大晦日だったんですね。
つまり4つあった節分の中でも、年が変わるという最も大きな節目にあたる2月3日だけが、現在も「節分」として継続して残っていると考えられているそうなんです。
昔は大晦日に豆をまきながら、天災や邪気を追い払い、健康的で幸せな一年を送れますようにと願っていたんですね。
でも、どうして2月3日に豆をまくと天災や邪気を追い払うことができるのでしょうか?
どうして節分の日に豆をまくの?
Wikpediaにはこのように記載されています。
邪気を追い払うために、古くから豆撒きの行事が執り行われている。宇多天皇の時代に、鞍馬山の鬼が出て来て都を荒らすのを、祈祷をし鬼の穴を封じて、三石三升の炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れたという故事伝説が始まりと言われる。豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある。
要約しますと、
- 都を荒らす鬼の目を、炒り豆(大豆)で打ちつぶし災厄を逃れたという平安時代の故事伝説。
- 穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰。
- 豆(魔目)を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」という語呂合わせ。
の3つが相重なったことで、新年を迎える前日の2月3日になると、邪気を追い払い一年の無病息災を願いながら、鬼に豆をぶつけることが始まったということですね。
なるほど。節分に豆まきが始まった由来は、伝説と、信仰と、語呂合わせだったんですね^^
ところで、豆まきを終えた後の豆って一人いくつ食たら良いのか知っていますか?
節分の豆はいくつ食べたら良いの?
結論から言いますと、年齢に1プラスした数字を食べると良いそうですよ。
お子さんが5歳なら6つ、10歳であれば11個、頑張って拾って食べてもらうようにしてくださいね。
何故なら、節分の豆を年齢の数だけ食べると、今年一年健康で過ごせるわけですが、更にもう一粒多く食べると今年だけでなく来年も御利益が続くといわれているからです。
また、節分で使用する豆は、生ではなく炒られた豆を使用するのが正しいということ知っていましたか?
「豆を炒る=魔目を射る」
という語呂合わせからきているそうですが、炒ったということは既に邪気を祓ったものになるそうです。
そして炒られた豆は「福豆」とも呼ばれるそうで、この福豆を節分の日に自分の年齢の数だけ体内に入れると、今年一年病気にかからず元気に過ごせるようになると言われています。
余談ですが、スーパーやコンビニなどで売られている節分の豆まき用の豆は、既に炒られたものですので、そのまま豆まきに使えますのでご安心ください。
あと、ここ数年ですっかり節分の顔となった感のある恵方巻について、私自身知らないことがたくさんあったので、恵方巻についてもちょっと調べてみました。
恵方巻の方角ってどうやって決めてるの?
まず恵方とは、一言でいうとその年の干支(えと)によって決まる縁起のよい方角のことを指すのですが、
その方角には、歳徳神(としとくじん)がいるとされているんですね。
歳徳神は毎年場所を変えますので、必然的に恵方の方角も変わることになります。
そして、意外に思われるかもしれませんが、実は 恵方巻を食べる方角で良いとされているのは四つしかありません。
その4つの方角と、ものの順序などを示すのに用いる十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)を組み合わせることにより、その年の恵方が決まります。
と、ここまで説明させていただきましたが、歳徳神とか十干とか、ちょっと聞き慣れない言葉が続いてしまいましたので、結局のところ、恵方の方角がどのように決められているのか、分かりづらくなってきましたので、表にまとめてみました。
西暦の下一桁 | 十干 | |
---|---|---|
北北西 | 2・7 | 壬・丁 |
東北東 | 4・9 | 甲・己 |
南南東 | 1・3・6・8 | 丙・戊・辛・癸 |
西南西 | 0・5 | 乙・庚 |
つまり、西暦の下一桁の数字を見れば、どの方向を向いて恵方巻を食べれば良いのか、すぐに分かってしまうんですね。
恵方巻を食べる方角を知るだけでしたら、干支も十干も歳徳神も関係ありません。
下一桁が4・9であれば東北東ですし、1・3・6・8であれば南南東ということになります。
2018年は南南東、2019年は東北東、2020年は西南西ですね、2021年は南南東ですね。
このように、恵方巻の方角は決められていますので、その年の恵方に向かって、願い事をしながら巻きずしを食べてください。
そして、食べ終えるまでは決して振り返らず、静かに黙ったまま最後まで食べ終えると、願い事が成就するとされているそうですよ。
いかがでしたでしょうか?
節分の由来について子供から聞かれた際の答え方と、その根拠となる理由がご理解いただけましたら幸いです。
まとめ
今日のテーマは節分でしたがいかがでしたでしょうか?
私は恥ずかしながら、節分といえば鬼に向かって「鬼は外、福は内」と言いながら、鬼に向かって豆を投げるということと、恵方巻を食べる日ということぐらいしか知らなかったです。
もちろん意味とか由来なんて全然知りませんでしたし、何なら今年はローソン、ファミマ、セブンイレブン、サークルKのどのコンビニで恵方巻を買おうかと迷っていただけでしたので、
今後は、節分のような日本古来からの伝統行事は大切に後世に伝えられるようにしたいものだと思った次第です。